「頑張れ」という言葉が重荷になることがある。
面白い実験を見つけた。激励することが逆にパフォーマンスレベルを下げる、という話だ。
コーチに激しい口調で「あと1回やれ、頑張れ、君ならできる、あきらめるな」と激励を受けた運動者のほうが、そうでない運動者よりもパフォーマンスレベルがはるかに低かった。
「会社でやる気を出してはいけない」スーザン・ファウラー著
なぜそうなるのか?この本では、「激励によって、集中力やエネルギーが外在化してしまうため」としている。
これは、母に宿題をやれと言われたから「いましようと思ってたのに、やる気なくした」と答えていた子ども時代を思い出すと納得できる。
人を激励しても意味がない、むしろ逆効果だとしたら、どうすればいいのだろう?
淡々とやれる環境を整える
以前ブログで書いたが、そもそもやる気に頼ることが間違いなのだ。
[blogcard url=”http://flowthink.jp/thinking/motivation-and-system/”]
行動すれば、やる気はあとからついてくるのだし、「やる気が出ない」と悩むことは何の意味もない。
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やる気に溢れれば、120%の仕事ができるかもしれない。
ただ、それは続かない。いつか、やる気が落ち込み作業品質にムラが出てくる。
「誰かにやる気を起こさせたかったら、何も言うな(if you wnat to motivate someone, shut up already.)」とは、上述した書籍の元ネタの記事らしいが、私ならこう言うだろう。
「誰かにやる気を起こさせようと考える暇があったら、淡々とやれる環境を整えてやれ」