なんだかむかつく、ということはある。
誰かの何気ない一言、ちょっとした事件。
気になって他のことが手に付かない。
そういう時は、言語化してみよう。人間は言葉で思考する。
もやっとしているのならば、頭の中だけでは言語化がうまくいっていないのだ。
文字にして、図表を書いて、整理すれば、色々見えてくる。
暗黙の前提
自分の中に暗黙の前提はないだろうか、例えば、男(女)はこうすべきだ、とか、
誰々は自分に媚びへつらうべきだ、とか、私は尊敬されるべきだ、とか。
その前提は果たして正しいだろうか?相手もその前提を共有できているか?
シチュエーション
適切なシチュエーションだろうか?軽口が許される席で軽口を叩かれたから「失礼だ」と怒るのも無粋だ。
逆に、真面目な席で真面目に振る舞ったから「堅物」呼ばわりされるのもおかしい。
人は状況に合わせて行動しているのであって、状況に適切に合わせたのに怒りの矛先を向けられたらたまったものではない。
他者の視点
相手から、または第三者からの視点で考えたらどうだろう。
同じ状況になったら誰でも怒るだろうか?それとも一部の人だけ?その一部の人と自分の共通点は何だろう。
第三者が横からこの状況を見ていたら、どちらに味方するだろうか?
行動の結果
怒るような状況はなぜ発生したのだろうか、自分の行動の結果ではないか?
その場だけでなく、過去にその状況を引き起こすような言動、例えば相手を軽く扱ったことがあり、その意趣返しをされているということはないだろうか?
自分の特性
自分の性格はどうだろうか、このシチュエーションで怒りがち、ということはないか。
毎度のことなら、どうして制御できないのだろうか?
パッと思いつくことだけ書いてみた。
おそらく他にもたくさんあると思う。
文字に起こせば、表で整理すれば、図でつながりを見える化すれば、物事を多面的に捉えることができる。
頭の中だけでは気づかなかったことに気づく。
そして、大抵のことはそれほど怒るべきことでもないとわかる。