システム思考(4)〜ループ図(その3)

前回からの続き。


それでは、この問題をどうやって解決すればいいのか?
ループ図のどこか、もっとも効果の高い場所に
新たな項目を挟み込めばいい。
たとえば以下の図では、顧客満足度の向上を
従業員の負荷上昇ではなくIT投資を使って行うことで、悪循環から抜け出している。

システム思考で、全体を把握し適切な打ち手を

今回はシステム思考のツールである
「ループ図」についてごくごく初歩的な説明を行った。

本当はそれぞれのループがR(強化型)かB(バランス型)か、
時系列グラフを使った各項目の変化のパターン把握など
より細かい手法があるのだが、ここではわかりやすさを重視して割愛している。

システム思考やループ図に興味を持たれた方は、
複数の書籍があるので参考にするといいだろう。

筆者が作ったループ図が必ずしも正解というわけではない。
個人個人の考え方によって、企業の社風によって、
いろいろなループ図のかたちがあるはずだ。

「ここのつながりはおかしい」
「ここにはこの項目が追加できるのではないか」
などと気になったら、ぜひ自分なりのループ図を書いてみてほしい。

日本では昔から「因果応報」という言葉に見られるように
「つながり」を意識する考え方が自然に受け入れられているように思う。
システム思考の考え方は、日本人(東洋人)にはすんなりと受け入れられるのではないだろうか。

昨今話題の「働きかた改革」も、
単に残業を禁止する、副業を認めるといった
表面的な対応に留まれば、思わぬ副作用が発生するだろう。
(聞くところによると、帰宅してから自分の部屋で行う「ステルス残業」の発生で労働条件はむしろ悪化しているとか)。

皆さんの業務に「風が吹け」ば、
どこの「桶屋が儲かる」だろうか?
因果のつながりは理解できているだろうか?

まずは大きめのコピー用紙を広げ、
ペンを持って、ループ図を書いてみては?

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