「誰が言ったか」は関係ない。
推測と実験結果が一致しないなら、それは間違っている。
この簡単な説明が科学の鍵である。
推測がどれだけ美しくても、推測した人がどれだけ頭が良くても、どれだけ有名な人物でも、それは間違っている。
──リチャード・ファインマン
その推測が目の前の現実と違っているのであれば、それは何かが間違っている。
推測が間違っているのか、実験のやり方が間違っているのか、現実の認識が間違っているのか、それは検証の必要があるが。
美しい推測だろうが、頭の良い人の推測だろうが、有名な人物の推測だろうが、間違っているものは間違っているのだ。
現実社会は科学のようにすっきりとは割り切れない。
いろいろな事情から、間違っているとわかっていることをやらなければいけないこともあると思う。
それでも、どこで間違ったのかをきちんと理解し、いま自分が間違っていることをしていると常に自覚的でいること。
いつか軌道修正のタイミングが来たら、即座に動けるように。