仕事をしている人なら一度は聞いたことのある「ゆでカエル」の話。
カエルを水に入れ、少しずつ温度を上げていくと、カエルは温度変化に気づかずそのまま茹でられて(死んで)しまう、という話だ。
変化に気づかない大企業や個人を揶揄する際に使うことが多い。
気になったので調べてみた。結論から言えば、まったくの嘘なようだ。
茹でれば逃げる。当たり前の話
「科学の迷信」という本に、「カエルはゆっくり沸くお湯から飛び出さない」という説の検証が掲載されていた。
ついでにウィキペディアも調べた。
そもそもカエルが長い間同じところにじっとしている筈がないし、
温度が上がればそれが少しずつであっても、カエルは逃げるようだ。
考えて見れば当たり前なのだけれど、自分より立場が上の経営者やコンサルタントが言えば、なるほどと思ってしまう。
嘘でもいいではないか?
「たとえ嘘の話でも、あくまで例え話だし、それに教育的な効果があるのであれば別によいではないか」
という意見もある。
似たような話で言えば、ダーウィンの言ったとされる言葉や、メラビアンの法則なども同じくくりになるだろう。
これらについては過去にこのブログでも批判した。
私は「嘘でも効果があればそれで良い」という人を信用できない。
知的な誠実さが感じられないからだ。「本当のことで、効果のあること」を探せばいいだけなのに。
それに、彼らは他のシーンでも自分の考える「正義」のために、平気で嘘を付き、人を騙すだろう。
そんな人を信用しろというのが無理な話だ。