「俺は聞いていない」を防ぐために

勤め人時代、先輩(営業)が部長からこう怒られていた。
「なんだその話、俺は聞いていないぞ」
先輩はこう返した。
「それはそうですよ、だって言ってないもの」
部長は絶句していた。
そういうやりとりが許される会社だった。

上司が「俺は聞いていない」とむくれてしまうと、業務が前に進まない。
なので説明に伺う。同意をとりながら、ゆっくりと前にすすむ。

ITが普及して、というよりも、チャットツールの普及だろうか、
こういった「根回し」の必要性も少なくなったように思う。
伝達事項があれば、チャットツールに投稿すればいい。
その投稿を確認していないとしたら、それは相手の責任だ。

なかには「いや、チャットだけでは失礼だ、大事なことは直接口頭で伝えるべきだ」と主張する方もいる。
そのこと自体を否定はしない。口頭で微妙なニュアンスを伝えなければならないこともある。

けれど、その日程調整に要する時間の分だけ、仕事の速度は遅くなる。
口頭だと後日に言った言わないのトラブルになりかねない(あえてそうしたい、責任を回避したいということもあるだろうけれど)。
それらのデメリットを理解した上で、それでもやるべきだと主張しているのだろうか?
だとしたら、メリットを説明して欲しいものだ。
メリットがないのに、誰かの自尊心とか働いてる感を満足させるためだけに無駄な努力を強いられるのは、できればご勘弁願いたい。

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