暗数、という単語がある。
英語でいうとDark Number。
なんだかかっこいいですね。
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どんなデータを読むときでも注意しなければいけないのは、
「そこに入ってないデータはないのか」ということだ。
たとえば犯罪の件数や割合のデータを読み、
年々改善されていたとしよう。一見良いことのように見える。
でも、それは本当に改善されているのか?
たとえば、情報を集める手法や犯罪の定義が
ある時点で変わってしまってはないだろうか。
また、逆のケースもある。
調査手法が洗練され、これまでは取れなかった
データが取得できるようになったことで、
一見悪化したように見える、といったような。
どちらも現実の状況は何ら変わっていないのに、
データの取り方が変わったせいで、
何かが変わったように見えてしまう。
見える化でも見えない部分は何か
企業経営において「見える化」は重要だとは思う。
しかし、データの取得方法と取得の範囲を間違えれば、
暗数があるかもしれない、と意識して思考しなければ、
間違った結論を導き出すだけだろう。
間違った結論に則って行った行動は、
間違った成果を生む。当然の帰結だ。