戦略の5つの「P」

戦略

あまり知られてないフレームワーク?に、戦略の5つの「P」というのがある。
これはミンツバーグの「戦略サファリ」という著書に書かれているもので、この本を読むまで私も知らなかった。

戦略とは何か?

戦略の定義は人それぞれで、言葉の定義が広くいろいろな側面があるため、
戦略の話をする際には「いま自分は戦略のどの面について話しているの」を話者で擦り合わせておかないと、
的外れな議論を続けることになる。

もし、あなたの周囲にコンサルタントがいるのなら、「戦略とは何か?」と質問してみてほしい。
全員が違う答えを返すだろう。
あいまいにごまかす人がいたら、それはコンサルタントのふりをしている人だ。

ちなみに、「戦略とは戦いを略す(はぶく)という意味だ」という人は疑った方がいい。
語源を辿れば、ここでの「略」という文字は「はかりごと」や「たくらみ」という意味を持つことがわかるはずで、
「儲けるとは、信じる者と書く・・・(これも語源が違う)」というのと同じくらい意味のない言葉遊びだからだ。

戦略の定義、5つのP

ミンツバーグは戦略には5つの定義があると言う。

  1. 意図された「計画(Plan)」
  2. 実現された「パターン(Pattern)」
  3. 同業他社との違いを際立たせる「ポジション(Position)」
  4. 将来を見据えた「パースペクティブ、事業の定義(Perspective)」
  5. 敵の裏をかく「策略(Ploy)」

詳細は名著である「戦略サファリ」をぜひ読んで欲しい。
ひとりは計画の話をしているのに、もうひとりは策略の話をしていれば、話が噛み合うはずもない。

筆者が戦略の話をする際は、「われわれは今、どのPの話をしているのか」を常に意識している。

関連記事

  1. ビジネスモデルを描いてみよう(6)〜で、儲かるの?

  2. SWOT分析

    SOFT分析?開発初期におけるSWOT分析の姿

  3. SWOT分析

    いきなりSWOT、いきなり4Pの愚

  4. ビジネスモデルを描いてみよう(2)〜「顧客」は誰か?

  5. フレームワークを改変する(サービス・市場機会マトリクス)

  6. 3C分析、プラスワン〜その1

最近の記事

  1. 2024.04.26

    世間の評価
  2. バックアップ、プランB

    2024.04.23

    雨が降っても
  3. 2024.04.15

    メンテナンス

読書記録(ブクログ)