あなたの目の前で、
誰かが不自然な行動を取ったとしよう。
「あのような変な行動を取るのは、
あの人がおかしいからだ」と解釈することを
「愚かしい人バイアス」という。
事例:傘を振り回す女性
先日、小倉の会社で会議をするために、
小倉駅から徒歩で向かっていた。
午前中に雨が降り、午後には止んでいた。
少し遠くから、傘を竹刀のように
振り回している女性が近づいてきた。
私は、「やばい、目を合わせないようにしなければ」
と思い斜め下に目線をそらしながら歩いた。
すれ違いざま「米倉さん!」と呼ばれて顔を上げると、
社員でした・・・
遠くから私を見つけ、傘を振って合図を送っていたとのこと。
申し訳ない。
愚かしい人バイアスを意識する
愚かしい人バイアスを持つと、他人の行動の理由を
きちんと考えずに「あの人はヘンだから」と自分で理由を作って、
それで納得してしまう。
その行動には、おそらくその人なりの
理由があるはずなのに、それを見逃してしまう。
もしかしたら、自分の人生なりビジネスへのヒントが
そこにあるのかもしれないのに。
このブログでもいろいろなバイアスをこれまで紹介してきたが、
これらのバイアスは自然に発生するものであり、回避するのは難しい。
バイアスの影響から逃れて思考するためには、
バイアスの存在とその種類について知り、何らかの
判断を下す際に「いま自分は何かのバイアスに囚われていないか」
と、常に自問自答することが求められる。