視点を変えるためには、訓練が必要だ。
人間はどうしても自分の意見に固執する。一貫性のある人間の方が社会で評価される。
以前ブログに書いたが、一貫性を保とうとしすぎることの弊害もある。
多様な視点を持て、とか複眼的思考とかいろいろ言われるが、ここではもう一段掘り下げて「どう考えたら多様な視点を身につけることができるのか?」という手法について考えてみたい。
時間軸で考える(過去、現在、未来)
人は皆、現在に生きている。
自然に思考した場合、視点はどうしても今現在の立ち位置からのものにならざるを得ない。
そこで、敢えて視点を過去や未来に移動させてみよう。
過去から自分はそのような視点で物事を見つめていただろうか?
ここは慎重に考えて欲しい。
人間は過去の記憶を都合のいいように改ざんすることが得意なので、注意深く検証しなければいけない。
考えてみると、現在の視点がいかに硬直的か、過去の自分はそうは思っていなかった、状況により視点はいくらでも変わりうることがわかる。
次は、視点を未来に動かしてみよう。
未来の自分はそのような視点を持っているだろうか?物事の定義は容易に変わりうる。何が正義かだって不変の真理ではない。
現在の視点は、現在の条件の中での暫定的なものに過ぎないことがわかるだろう。
このように視点の「時間軸」を動かすことで、より多面的な思考ができるようになる。