全ての情報は加工されている。
人が情報を他者に伝えようとするとき、
どうしても自分の主観が混じってしまう。
そうならないようにいくら気をつけていたとしても、だ。
自分が有利になるよう、意図的にそうする場合もあれば、
自分に不利な情報をあえて伝えないという方法もある。
自分の価値観に併せて、意識せずに情報をねじ曲げている場合もある。
同じニュースを見ても、思想的に右翼な方と左翼な方では
まったく逆の解釈をするのは、ネットでもおなじみの風景だ。
言葉に置きかえれば、情報は変質する
そもそも、何らかの情報を得たのち、
自分の言葉で置きかえる時点で、
どうしても何らかの加工が入らざるを得ない。
心理学の実験によれば、
「完全に論理的な人間は、意思決定を行うことができない」
そうだ。
感情なしの判断はあり得ない。
情報伝達もしかり。
中立・公平だと勘違いしないこと
なので、全ての情報は、「発信者の意図」が
大なり小なり含まれていると自覚すべきだ。
「この情報は客観的で、中立公平、信頼できる」
としてしまうと、重要な判断を誤ってしまう。
発信者の意図を想像し、補正をかけた上で判断すること。
発信者が「敢えて伝えていない」情報がないかどうか気をつけること。
判断の精度はその一手間で大きく向上する。