職場では、仕事に集中したくてもさせてはもらえない。
顧客からの電話、メール、上司や同僚が隣に来て話しかける、などに時間を取られる。
自分の怠け心も敵だ。
ちょっと休憩にインターネットでニュースでもみよう・・・気づいたら、今日もあっという間に定時だ。
あれ?今日はなにをやったのだっけ?
今回は、仕事を確実に前へ進めるための技術である「ポモドーロテクニック」について紹介する。
ポモドーロテクニックは、フランシスコ・チェリーロという名前のイタリア人が考案した。
ポモドーロとは、イタリア語でトマトの意で、チェリーロが最初に使ったキッチンタイマーがトマトを模したデザインであったことからそう名付けられたそうだ。
やり方は簡単だ。まず、キッチンタイマーと紙とペンを用意する。
タイマーを25分にセットして、その25分間はひとつの作業だけに集中する。
25分が経過したら、今度はタイマーを5分にセットして休憩する。
これをひたすら繰り返す。
一つの行動に25分間集中し、その後5分の休憩、という流れを1単位(ポモドーロという)とすると、4単位ごとに15ー30分程度の長い休憩(セットブレイクという)を取る。
短く区切ることの効果
作業を25分単位で区切ることで、「あれもやらなきゃ、これもやらなきゃ」といった心の中の悩みに惑わされず、目の前の一つの作業に没頭することができる。
例として、電車に乗っているときの読書を考えてみて欲しい。
車内で読書に集中できるのは、オフィスと違ってあなたを邪魔するものが少ないからだ。
携帯電話も取れないし、周りは知らない人ばかりなのであなたに話しかけてくる人もいない。
また、ゴトンゴトンという電車の定期的なリズムも集中力を高めていると思われる。
ポモドーロテクニックでは、同じように「誰にも邪魔されない25分間」を作ることによって集中できる環境を作り出す。
休憩の取り方
5分間の休憩は必ず取ること。
休憩の間は、休憩前に行っていた作業のことや、次に行う作業のことを考えてはいけない。
取引先に電話をかけたり、プライベートな件でメールの作成をするのもNGだ。
それらはまとめて一つのポモドーロとし、一気に作業しよう。
休憩時間には、トイレにいったり散歩したり、コーヒーのお代わりを取りに行く、目をつぶってじっとしておくなど、脳にストレスをかけないことだけをやる。
次の作業に向けてしっかりと休むのが大切だ。