仕事はまじめにやるもの、本当にそうだろうか?
仕事は何らかの目的を達成するためにすべきもので、結果が出せれば、まじめにやるかどうかは実はあまり関係がないのかもしれない。
今回は、仕事にゲームの手法を持ち込む「ゲーミフィケーション」について説明する。
ゲーミフィケーションとは
ゲーミフィケーションとは、ゲームの手法や仕組みを用いて課題の解決や個客の獲得を行うための活動全般のことを指す用語で、2010年頃から使われ始めた比較的新しい言葉だ。
新しい言葉だから定義がまだ固まっていない、ここでは「ゲームっぽくて役に立つものならなんでも」という最も広い意味で使う。
ゲーミフィケーションのわかりやすい例は、飲食店や小売店でもらう「ポイントカード」だ。
購入価格に応じてポイントが溜まり、一定量になると値引きしてもらえたり景品がもらえたりする。
近くに同じような店があっても、ポイント欲しさに、ついいつもの店に足を運んでしまう。
最近はどの店もポイントカードを作ってしまい効果が薄れているが、ポイントカードの仕組みは昔からある、わかりやすい「ゲーミフィケーション」だ。
仕事であれば、営業の成績をグラフにして壁に張り出すのも一種のゲーミフィケーションだ。
ただし、売上のみで評価するやり方は順位が下の営業のやる気を失わせるので、訪問件数や提案書作成数など、複数の項目で評価するような仕組みの方がいいだろう。
上記の例を見ると、ゲーミフィケーションはポイントカードなどの昔からある仕組みに名前を付け直しただけのようにも思える。
しかし、ITや心理学の進歩により、理論的な裏付けがなされたり、より効果的なアイデアが生まれてきており、一つの理論として体系的にまとめられている最中である。
興味があるかたは一冊専門の本を読んでみると、自分の仕事に活かせる新しい発見があるかもしれない。