ある仕事を終え、クライアントと飲みに行ったときのこと。
「米倉さんは、こちらが質問するとまず質問に対する回答を明確に返す。そしてその後になぜその回答なのかをわかりやすく説明する。
他のコンサルと仕事をしたこともあるが、これも考えられる、これも考えられる・・といろいろなことを言われ、結局質問の回答がYESなのかNOなのかよくわからなかった。」
クライアントでも友人でも、人になにか質問された時は必ず「この人は何を知りたいのか」を頭の中で考えます。
その後、YESかNOかを最初に伝え、それから理由を説明するようにしています。
明快に割り切れない質問もあります。そのような場合は条件付きYES、条件付きNOといった回答になる場合もあります。(例:A条件が満たされるとしたらYES、など)
回答を10個返したりもしません。10個あるのだとしたら、そのうち役に立つもの2〜3個に絞り込むようにしています。できれば1つに。クライアントは経営コンサルタント(中小企業診断士)に、案をたくさん出すことを求めているのではなく、その中からもっとも良い案を提出することを求めていると思っているからです。
理由は必ず説明します。単にYESかNOか答えるだけなら「良いといったら良い」「常識だ」「俺が正しい」といった非論理的な回答になってしまう。
なぜその回答なのか、データやロジックをしっかりと説明します。理由を説明すれば、人の納得感は高まります。
自分のことながら、クライアントに言われて初めて自分の傾向に気がつきました。
このようなコミュニケーションスタイルが、自分の強みのひとつであるのかもしれません。