解決できないこと

「怖いんだよ」
「中世のペスト流行時はユダヤ人が大量に虐殺された、水源にペストの毒を入れたって言わされたりしてね・・・」
「すぐに思いつく対象を攻撃して問題を「解決」しようとするのは、500年間変わらない人間の営みさ・・・」
「そもそも無理なのかもしれないな・・・人間は解決できない事に耐えられないのかもしれない」

漫画「リウーを待ちながら」より

人間は解決できない事に耐えられない。
終わりが見えない行動をし続けることは辛い。

答えが欲しい。なんとか解決したい。もやもやする。
そうだ、悪いのはあいつじゃないか?
シンプルな答えを繰り返し叫ぶ人についていきたくなる。
どんなことにだって、それなりの理屈をくっつけることは可能だ。

科学がまだ未発達の頃、人間は恐怖を説明し解決する手段として神や悪魔、妖怪という架空の存在を創り出した。
21世紀の今でも、恐怖の本質は変わってはいない。
巷に溢れるデマや過剰反応と、それに踊らされる自分を客観的に眺めてみれば、人間とはこういうもんなんだなと、理性の敗北を感じてしまう。

関連記事

  1. 貧すれば鈍する。富んでもまたしかり

  2. 不平等と不公正

  3. 批判は誰でもできるし、コストも安い

  4. 改善のプロセス

    大きな幸運ではなく、日々の小さな便利さを

  5. 競争はいたるところに

  6. 心を亡くす

最近の記事

  1. 2025.04.23

    古いもの
  2. 2025.04.22

    様々な誘惑
  3. 2025.04.21

    労働の対価
  4. 2025.04.18

    適正規模
  5. 王様

    2025.04.17

    腐食防止剤
  6. 2025.04.15

    初任給
  7. 2025.04.14

    セミナー

読書記録(ブクログ)