「怖いんだよ」
「中世のペスト流行時はユダヤ人が大量に虐殺された、水源にペストの毒を入れたって言わされたりしてね・・・」
「すぐに思いつく対象を攻撃して問題を「解決」しようとするのは、500年間変わらない人間の営みさ・・・」
「そもそも無理なのかもしれないな・・・人間は解決できない事に耐えられないのかもしれない」漫画「リウーを待ちながら」より
人間は解決できない事に耐えられない。
終わりが見えない行動をし続けることは辛い。
答えが欲しい。なんとか解決したい。もやもやする。
そうだ、悪いのはあいつじゃないか?
シンプルな答えを繰り返し叫ぶ人についていきたくなる。
どんなことにだって、それなりの理屈をくっつけることは可能だ。
科学がまだ未発達の頃、人間は恐怖を説明し解決する手段として神や悪魔、妖怪という架空の存在を創り出した。
21世紀の今でも、恐怖の本質は変わってはいない。
巷に溢れるデマや過剰反応と、それに踊らされる自分を客観的に眺めてみれば、人間とはこういうもんなんだなと、理性の敗北を感じてしまう。