診断士ならば、という思考のエラー

「みんながお前と同じようにできると思うな!」

昔、同世代の診断士からこう言われたことがある。もちろん否定的な文脈で。
業界団体の会報かホームページに載せる原稿を集める作業をしていたのだと記憶している。
千数百文字程度の原稿を、診断士に声をかけて書いてもらっていた。
テーマは自由だし、すぐに書けるだろうと思っていた。

次の担当の人の締め切りが迫ってきたので、急かすように電話をした。
「これくらい仕事に比べれば簡単じゃないか、チャチャっと書いてよ〜」と軽い気持ちでそう発言したのを覚えている。
その返事が冒頭のものだ。

文章を書くことについて、自分が他の中小企業診断士より優れているとも思えないが、
少なくとも大量の文章を書き、それをお金に変えてきた実績はある。
(普通の診断士なら躊躇するような恥ずかしい文章でも臆することなく世間に出せる、単なる恥知らずなのかもしれないが)

それから数年後、長年一緒に働いたことのある人からこう言われた。
「(米倉は)、全員が自分と同じレベルで物事をできると考えている。それは人を下に見ないという意味では素晴らしいが、そのことを苦痛に感じる人もいるだろう」

診断士だからこれくらいできるでしょう。
**だから、当たり前にこなせるでしょう。
・・・だって、大したことない自分にだってできるんだから。

実際には、同じ資格を持っていようがその特徴は様々だ。得意分野もそれぞれ。
その人は事業計画のような重厚な文章は得意だが、コラム的なライトな文章を書くのが苦手だったのかもしれない。
私は自分がライトな文章を書くのが苦にならないことから、診断士は全員そうだと過度な一般化をしてしまい、軽い気持ちの一言が相手を怒らせてしまった。

もう少し個別具体的に考えられないと、また誰かを怒らせたり、傷つけたりしてしまうかもしれない。
今はどうだろうか?少しは成長したと信じたいが。

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