最近はもっぱらクラシックなカメラを使っている。
最新のデジタルカメラではあるけれど、ミニマムな機能しか搭載されていない。
オートフォーカスはついていない。被写体との距離を目測しつつ、自分でピントリングをぐるぐる回して調整する必要がある。
手ぶれ補正も付いていないので、失敗写真ばかり。
機構上接写も難しく、テーブルの上にある食事の写真が撮れない(距離が近すぎる)
それでも、使っていて楽しいので、ついこのカメラを選んでしまう。
機能が少ないせいかコンパクトで、レンズも良い。
何かの拍子にとてもいい写真が撮れてしまう、それが嬉しい。
カメラを構え、設定をどうするかに集中すれば、全てを忘れて目の前のフレームに入った空間、それが世界の全てになる。
私がスマートフォンでの撮影にどうしても喜びを見出せないのは、このあたりに理由があるのだろう。
新型コロナウイルスの脅威が無くなったわけではないのだろうが、皆この状態に慣れてしまったのか、観光地はどこも人でいっぱいだ。
マスク(これに効果があったのかどうかはなんとも言えない。デメリットもあっただろうが、そこが議論された形跡がないのがモヤッとする)をしていない人も増えてきた。
私も出張が増えてきた。カメラを持っていけば、それだけでビジネス出張が撮影旅行に変わる。
もちろん仕事はちゃんとするけれど、少しくらいの役得は楽しみたいものだ。