東京支店は、東京タワーのすぐ近くにある。ビルの屋上からもよく見えるし、
夜に銀座から戻ってくるときも必ず目に入る。
物件を選ぶときはあまり気にしていなかった、クライアントに場所を説明するときわかりやすいかな、くらいの認識だった。
この数ヶ月、月に一週間程度は東京支店に滞在(宿泊可能だ)しているのだけれど、
ふと気がつけば東京タワーを見ていることが多い。
なんというか、自分が東京に居ることを実感する。頑張ろうという気になる。
幼い頃からテレビ等で植え付けられたイメージが影響しているのだろう。
これは、スカイツリーやお台場を見ても出てこない感情だ。
1958年末に完成してからずっと、私のような多数の上京者の心の支えになってきたのだろう。
電波塔としての役割はスカイツリーに譲ってしまったけれど、精神的な位置付けは容易に譲ることはできない。
偶然ではあったが、今は東京タワーの近くの物件を借りて本当に良かったと思っている。