経営者は孤独とよく言われる。
実のところ、経営者に限らず人間は皆孤独であって、それに気づいていないか、気づいていないふりをしているだけなんだろうと思う。
最愛の人だって家族だって、実の子供だって、結局のところは他人だ。
ただ、やたら決断を迫られる「経営者という人生」では、その孤独に気づくシーンが多いというだけの話だ。
孤独イコール悪ではない。経営者だって、孤独が辛い辛いと思いながら日々を過ごしているわけではない。時折、ふと寂しくなる瞬間はあるけれど。
諸富祥彦著「孤独であるためのレッスン」には、肯定的な孤独を得るためには8つの条件を満たさねばならないとある。曰く、
- 「わかり合えない人とは、わかり合えないままでいい」と認める勇気を持て
- 人間関係についての「歪んだ思い込みやこだわり」に気づけ
- 自分の人生で「ほんとうに大切な何か」を見つけよ
- 「自分はまもなく死ぬ」という厳然たる事実を見つめよ
- 「たった一つの人生という作品」をどうつくるか、絶えず構想しながら生きよ
- ソーシャルスキルを身につけよ。他人の話を聞き、他人を認めよ
- 「この人だけは私を見捨てない。どこかで見守ってくれている」。そう思える人を見つけよ
- 自分は自分の味方であれ、「自分を見守るまなざし」を自分の中に育め
・・・・なかなかハードルが高い。だけど、この条件を満たすことができれば、孤独と共に歩めそうではある。