異世界への扉

1月下旬から2月上旬にかけて、
櫛田神社の境内の入り口全てに大きな顔が設置される。

私は毎朝の通勤と夜の退勤時には必ず櫛田神社に参拝するので、
この季節は毎日この口を出入りして会社に行くことになる。

特にまだ夜が明けていない早朝にこれを潜るのは、
何か異世界への扉を抜けているようで少し気味がわるい。

まあ、抜けた先にはいつも通りの会社、いつも通りの仕事が待っているのだけれど。
仕事は相変わらずたくさんあって、社員の顔ぶれもいつもと変わらない。

でもそれが、ちょっとだけずれている別の世界ではないと、
どうして言えるだろう?
私がそのズレにまだ気づいていないだけで、
あの口を通った後、世界は変わってしまったのかもしれない。​​​​​

(こういうことを言うと家族や社員から不思議な生き物を観察するような目で見られる)

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