こういう小咄?がある。
その会社の社長は、会計事務所数社を回って、その都度「二足す二はいくつ」か聞いてみたらしい。
戻ってくる答えは必ず四だったそうだ。ところが、最後に訪れた事務所だけは違っていた。
「二足す二はいくつになるかね」との質問に対し、返ってきた答えは、それまでよりずっと彼の期待に沿うものだった。「いくらにしたらよいでしょうかね?」
もちろん不正会計はよくない。会計上は2+2=4でしかない。
でも、事業計画ならそうではない、2+2を5にだって6にだってできる可能性がある。
シナジーをうむかもしれない、他事業へ展開できるかもしれない。
そこに気づいて、行動を起こせば、未来の計算結果を変えることができる。
もし私が同じことを聞かれたら、どう答えるか考えた。
「いくらにできるか、詳しく話を聞かせてください」だろうか。
それとも、「5、ですかね。ジョージ・オーウェルなら。それともレディオヘッドの曲?」と煙に巻くだろうか。