私は自分が社長やリーダーに向いていると思ったことは人生で1回もない。
高校の時に生徒会役員をやったことはあるが、先輩に要請され仕方なく、だった。
診断士協会の常任理事もやったが、あれもやはり、先輩に要請され仕方なく、だった。
本来はシステムエンジニアで一生を終えるべきだった、人間よりも機械の方が好きな奴が、
何かの間違いで社長になってしまった。
ああ、何という不幸だ!人間嫌いが人間のご機嫌を伺い、人間を使役せざるを得ないとは!!
何せ向いていないので、通常の社長とは異なる動きを多々してしまう。
プログラムのように、システムのように、機械のように世界を眺めているのだから、
人間を見ていないのだから、どうしてもそうなる。
それがたまたま良い方向に向かうこともあるかもしれない。
いや、悪い方向へ向かうことの方が多いような気がする。
それでも社員が退職してしまわないのは、みんな我慢強いのか、それとも私のおかしな言動や行動を見せられすぎて、半ば諦めているのか。
もっと立派な社長らしく振る舞いたいといつも思っているし、
たくさんの関連する本を読んだが、一生できそうな気がしない。
私が死んだら、墓碑には「社長になろうとして最後までなれなかった男」とでも書いてもらおうか。