ショートカット

レール、分かれ道

とある地方のローカル線の駅。
駅のホームは片側のみにある。線路の反対側へ行く正式な通路はない。
ただ、獣道はできていて、反対側から渡れるようになっていた。

おそらくだが、住民が勝手に歩き、いつしかそこが道になったのだろう。
運営会社が「危険ですので踏切の場所に移動して」というような看板を立てていたが、近くには踏切は見当たらなかった。

世の中では、便利な手段が選ばれる。多少の危険は、確率が低いのであれば無視される。自己責任で、便利な手段を選ぶ。
「危険じゃないか」と誰かがクレームをつけて、この道が閉鎖されたり、大金をかけて渡り廊下ができたり小型の踏切が設置されるような、そんな窮屈な世の中は嫌だなあと思う。

関連記事

  1. 経営者になりたかっただけ

  2. 自分が何者かなんてぜんぜん知らない

  3. 弱くなる罠

  4. 辞めどき

  5. 人生の二つの終わり

  6. 全ては一時的なもの

最近の記事

  1. 言葉に力がある
  2. 2025.11.13

    2025年モデル
  3. 2025.11.11

    紅葉
  4. 2025.11.10

    勉強グセ
  5. ゼロの集合

    2025.11.07

    確実なゼロ
  6. シーシュポス

    2025.11.04

    責任の分散

読書記録(ブクログ)