時間を買うために、売らなければいけない何か

M&A業者からの情報がたくさん届く。
「あなたの会社に興味を持っている企業(具体名は明かされない、実在するのかどうか怪しいと思っている)がいます、一度ご連絡ください」と。
メールや電話、郵便物など媒体は様々だ。

中には悪質な業者もいるようだ。買収後、経営者保証を外さないまま会社の現預金だけぶっこ抜くなど、なかなか質が悪い。

M&A仲介で事業承継、老舗洋菓子店は8カ月で閉店に追い込まれた:朝日新聞デジタル
https://digital.asahi.com/articles/ASS4G3RZ2S4GULFA00LM.html

M&Aで同業者を買収した社長に「買収の理由は何ですか」と聞いたことがある。彼は「その企業が大量の設備を持っていることと、あとは取引先のリスト。既存事業とのシナジー効果が期待できる」だと言った。
別の社長は「買収先の事業に興味はない、どうせ数年で既存事業はたたむつもりだ。欲しいのはその(古い)会社が持つ(好立地の)不動産だ。そこにマンションを建てれば投資回収は容易だ」と言った。
後者の場合、従業員のことなどは全く考えていないのだろう。ひどい話だが、ビジネスとして合理的に考えれば、一概に否定できない。

当社は事業としてM&Aの仲介は行っていない。
また、自社がM&Aをすることも、されることも今の所は考えていない。

M&Aは「(成長までの)時間を買う行為」と言われる。
当社は成長を前提としていない(程々でいいと思っている)し、
時間を「買う」ことで「売らざるを得ない」何かがあって、
それは社風や文化などの見えないか、見えにくい、
でもとても大事なものであると漠然と考えているので、
M&Aにはあまり興味はない。
(なので、M&Aの案内メールや電話や郵便物を止めて欲しい。資源と時間の無駄だ)

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