現実に伏線はない

事実は小説よりも奇なり、という。
現実の恐ろしいところは「伏線がない」ということだ。

小説のように後から「ああ、あれがヒントだったのか」と合点がいくようなケースはほぼないか、あっても単なる誤解であることが多い。

いきなり仕事がなくなるし、健康だった人が突然病気になる。歩道をゆっくり歩いていても交通事故に遭う。

これが小説なら、ドラマなら、仕事がなくなる前には取引先から気になる発言をもらってたり、病気になる前に咳き込むなどそれらしい症状があったり、交通事故に遭う前に「おれ、今回の仕事が終わったら許嫁と結婚するんだ」と聞かれてもないのに言い出したり・・・といった伏線が用意されている。

現実の世界ではそんな伏線はない、全ては唐突にやってくる。金持ちにも貧乏人にも、善人にも悪人にも。

大逆転もあり得るし、なんら自分に責がないにもかかわらず転落してしまうこともある。
それが面白いと思えばチャレンジングな人生をおくれるのだろう。
怖いと思えば、何もせずじっとすることを選ぶのだろう。

関連記事

  1. 低下したのは何?

  2. 単に生き残っただけ

  3. 気候変動にリネーム

  4. 人生の二つの終わり

  5. 募金をして忘れる。そこからは自分の事をやる。

  6. 踊れ。音楽の続く限り

最近の記事

  1. 2024.09.03

    一貫性はない
  2. 2024.09.02

    宝くじ
  3. 2024.08.30

    独立15周年
  4. 2024.08.29

    一人旅の問題

読書記録(ブクログ)