「いいね」の数を追うのを辞めたとき、人は自由になれる。
この仕組みを発明した人は偉大だと思う。こんなにわかりやすい評価は他にない。
人が誰でも持っている承認欲求をインスタントに満たすことができる。
仕事で成果を出して上司に褒められるよりも、資格試験に合格するよりも、他のどんな達成よりも、ずっと簡単で、早い。
ドーパミン出まくりだ。
そしていつしか、目的と手段が逆転してしまう。
「いいね」をたくさんもらうための旅行、食事、交流・・・
本来は目的であったそれらの活動が、いいねをもらうための手段と化してしまう。
フォロワーが増えた減ったと一喜一憂する人が居る。
減ったけど平気さ、むしろワクワクするぜと強がる人が居る。
SNSに縛られているのはどちらも一緒だ。
それが嫌になって、数年前にSNSを辞めた。
連絡手段として使っている友人やクライアントも居るのでアカウントの削除はしていないが、ダイレクトメッセージ以外は週に数回覗くだけだ。
それで何も問題ない。友人の人生(しかもその明るい面だけ)を逐一確認しなくても、世界は淡々と進んでいく。
いま、自分は本当にやりたいことがやれている。いいねの数に左右されない、自分の好きなことを。自分がやるべきことを。