運命が親切なうちに

イソップの寓話にこんなのがあるそうだ。

山奥の森。イノシシが木に向かって牙を研いでいると、
そこにキツネがやってきた。キツネは言う。
「なぜそんなことをしているのか?猟師も猟犬も居ないではないか。ここに脅威は全くない」
イノシシは「確かに」と応じて、その上でこう言う。
「しかし、実際危険が発生した時には、私は自分の武器を研ぐことよりも、他のことを考えなければならないだろう」
(だから、今のうちに牙を研いでおくのだ)

古代ローマの哲学者、セネカも同様のことを言っている。

心配のない時にこそ、魂は困難な事態に対する用意を整えるべきであり、
運命の不当な仕打ちに対抗するには、運命が親切なうちに強く鍛えられるべきだ。

ー「倫理書簡集」セネカ

運命が親切なうちに、運命が豹変した時に備えて、用意を整える(牙を研ぐ)。
親切だからと気を抜いていたら、いつかそれを後悔することになる。

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