歴史あるものばかりを

最近購入したものを見ると、歴史のあるものが多いなと感じる。私の嗜好なのだろう。

PCはアップルのMacbook Pro。前身のPowerbookまで遡れば、もう30年以上の歴史がある。
今乗っている車は、約60年のあいだ基本コンセプト(デザインの方向性やエンジンレイアウト)が変わってない。
バイクは120年の歴史を持つメーカーだ。20世紀始まってすぐに創業されたと考えると、なかなかだなと。
カメラもそうだ、途中でデジタルカメラに進化したものの、その祖型は1950年代まで遡るものだ。デザインもここ数十年ほとんど変わっていない。

村上春樹の大ヒット小説「ノルウェイの森」の登場人物「永沢さん」 について主人公が語るシーン。

彼は僕なんかはるかに及ばないくらいの読書家だったが、
死後三十年を経ていない作家の本は原則として手にとろうとはしなかった。
そういう本しか俺は信用しない、と彼は言った。
「現代文学を信用しないというわけじゃないよ。
ただ俺は時の洗礼を受けてないものを読んで
貴重な時間を無駄に費したくないんだ。
人生は短かい」

本に限らず、時の洗礼を受けてそれでも残った「モノ」や「コト」は、美しく価値のあるものであることが多いだろう。
自分の仕事や会社、人生も、そうであって欲しいと思う。

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