「知る権利」と言われるが、
なんでも知ることが正しいとは言えない。
知識には代償が伴い、
すべての人がそれを進んで支払うとは限らない。学ぶことには、
考え方の不快な変化が伴うことがあり、
勇気や忍耐が求められる。ー「物理学は世界をどこまで解明できるか」より
知らない方がいいことだってある。
知ってしまったことで、
これまでの自分の価値観・信念に
大幅な変革が迫られることもある。
それは正直、しんどい行為だ。
代償を支払えず、新たな知識を
受けいられない人の方が多いのではないか。
こんなことならば、知らない方が良かった……
そんなことだってあるだろう。
私は経営コンサルタント(中小企業診断士)で、
知識とその応用を飯の種にしている。
「知らない」ことで、クライアントに
不利益があってはいけないし、
「知った」のにも関わらず、
自分の価値観に合わないからといって
それを無視することはできない。
知識に伴う「代償」を、いつでも進んで
支払えるような姿勢でいたいものだ。