文化庁の「平成25年度 国語に関する世論調査」によると、1ヶ月に本を1冊も読まないと答えた人は47.5%にのぼるそうだ。
1,2冊の割合が34.5%であり、読書家は少数派ということになる。
今回は読書が仕事にもたらす効果と、インターネット最大の書店であるアマゾンを使って図書館の本を予約するサービスについて紹介する。
読書の効果
あなたが仕事に関係する本を最後に読んだのはいつだろうか?
読書が仕事にもたらすメリットは多数あると思われるが、そのなかでも筆者が考える読書のメリットは下記の通りである。
1)他人の人生を疑似体験できる
人生は一度きりで、誰も複数の人生を生きることはできない。
しかし、読書を通じて他人の人生を疑似体験することはできる。
歴史上の人物や有名な経営者がどのような状況で何を考えどのような選択をしたかを知ることは、一度だけの人生をうまく生き抜くための大きなヒントになるはずだ。
2)思考のショートカットができる
「読書とは、他人が辛苦して成し遂げたことを、容易に自分に取り入れて自己改善をする最良の方法である」というのはソクラテスの言葉で、悩みに悩んでやっと自分で見つけだした答えが、名著にあっさりと書いてあった・・・ということはままある。
自分で悩むことも大事だとは思う。
しかし、過去の天才たちがさんざん悩んで見つけた解答があるのであれば、それを踏まえた上でより先に進むためのことで悩んだ方が生産的だろう。
悩む前に、その悩みにはすでに答えが出ているのではないか?と疑ってみることを勧める。
3)知識を増やすだけでなく、知識のインデックスを増やせる。
読書をすれば知識が増えるだけでなく、知識のインデックス(見出し)を作る上でも有効だ。
本の内容を覚えていなくてもいい。
「確かあの本の最後の方に載っていたな」ということがわかれば、その本を読めばいいだけだからだ。
インターネットにも様々な情報があり、手軽な情報収集や調べ物に関しては本よりも優れている。
しかし、特に専門的な内容になると情報の量が少なく、散文的だったり偏っていることが多いように思う。
誰でも簡単に調べることのできる情報では商売にならない。
読書によって、仕事で使うような専門知識を体系的に身につけたければ、ネット全盛の今でも、相変わらず読書(電子書籍含む)という手段が優れているように思う。
図書館の有効活用
興味がある本を全て購入していると、お金がいくらあっても足りない。
図書館に行けば無料で本を読めるけれど、お目当ての本があるかどうかはわからない。
「リブロン」というツールを使えば、アマゾンで本を検索すると検索結果の横に、居住地域近辺の図書館に本があるかどうかが表示される。
地域の図書館がネットからの予約に対応していれば、予約もできる。
筆者(福岡市内在住)の場合、書籍購入の検討の際は次の業務フローに従う。
- アマゾン+リブロンで検索して図書館に在庫があり、1ヶ月以内に借りることができそうであれば図書館の本を予約する
- 貸出予約が多く、しばらく本を借りることができそうになければ、アマゾンで中古本を買う
- 中古本がそれほど新品と変わらない値段であれば、自宅の近所にある紀伊國屋書店で買う
- 書店に在庫がなければアマゾンで買う
新品なら紀伊國屋書店で買うことを優先させているのは、本屋に行く、という行為を重要視しているからである。
この件については、いつか別の投稿で書きたい。
まとめ
今回紹介したリブロンは図書館を身近にするすばらしいツールだと思うので、ぜひ活用して欲しい。
「本ばかり読んで頭でっかちになっても仕方がない、大事なのは経験だ」などとしたり顔で言う人は無視してよい。
知識と経験はどちらも大事なのであって、どちらかを選ぶといった話ではない。
「経験でっかち」になっても、やっぱり仕方がないのだ。
半分以上の人は本を読んでいないということは、仕事に関係する本を数冊読むだけでライバルと大きく差別化できるということだ。
読書の秋である。読みたかった本があれば、これを機会にリブロンで検索し、お近くの図書館で借りてみては?