価値観が合えば、あとは何とかなる

アメリカにダラー・ジェネラルという企業がある。
日本でいうダイソーのようなビジネスモデルだと思う。

ここの雇用方針は、「きちんと価値観を持つ人を雇えば、あとは何とかなる」だそうだ。
(「競争優位を実現するファイブ・ウェイ・ポジショニング戦略」より)

私もそう思う。
仕事のスキルは、鍛えればなんとかなる。当社の業務はかなり難しいし、高度なことをやってもらってるとは思うが、
だからと言って一部の人間にしかできないというほどのものでもない。実際に未経験から大きく成長した社員ばかりだ。
(そもそも、入社前に補助金支援業務の経験がある人なんてごくわずかだろう)

でも、価値観や性格はどうしようもない。過去の積み重ねからできたそれは、容易に変更できない。
価値観というと抽象的すぎるかもしれない。
当社では「感情の起伏が激しくない」、「まじめに学習し、素直に言うことを聞ける」、「他者を自然に助けることができる」人かどうかを目安にしている。
感情の起伏が激しい人は周囲を振り回し疲弊させるし、人の言うことを素直に聞かない傾向が強いと思うからだ。
まじめに学習し、素直に言うことを聞けなければ、複雑な仕事を習得することは不可能だ。
少ない人数で曖昧な業務分掌で回しているので、相互に助け合わなければ目的を達成できない。

もちろん、面接という短い時間でそれを判断することはできない。
個人的には、人が人を評価することは不可能だと思っている。
できると思っている人は楽観的なのか、何か勘違いしているのだろう。

なかには、就職したいために面接の場で嘘をつく人だっているかもしれない。
うまく嘘をつかれれば、それを見破ることはできない。
なので面接時に説明をする。当社はこういう価値観でやっている、メリットもあればデメリットもある。
合う人にはいいが、合わない人にはとても辛い職場だからもしあなたがそうなら辞めた方がいい、他の職場を探すべきだと。
嘘をついてもいいが、入社後に苦労するのは自分だよ、だから嘘をつくのは不合理だよと。

当社は万人に開かれた職場ではない。人によっては地獄だろう。辞める社員からそう言われたこともある。
多様性に気をつけられるほど、余裕のある会社ではない。
でも、それを維持することが大切だと思う。

天国を作ろうとすると、たいてい地獄が出来上がる。
だったら、特定の人にとっての限定された天国を作るしかない。
地獄は近くに存在するけれど、それは許容しなければ、天国は作れない。

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