二つの時計

時計を二つ持っている人は、正確な時間がわからない。

二つの時計を持っていて、それぞれが違う時刻を示している場合、どちらを信じればいいのかわからなくなる。

これが一つなら、その時間を信じればいい。
もしかしたらその時計は少し遅れているかもしれない。
だけど、全員がその時間が「正しい」と信じて行動すれば、それほどのトラブルは起きない。

ーー

時折、たった一人で全てを決めるのがキツくなる時がある。
同じレベルで相談に乗ってくれる人、それが副社長なのか、役員なのかはわからないが、
そういう人が横にいたらだいぶ楽なのになあと思う時がある。

しかし、それは時計を二つにしてしまうことを意味する。

私と副社長(仮)の意見が違うことは出てくるだろう。
二人で話して、相互に納得できればそれでいい。
そうでない場合、社長と副社長とでいうことが異なる場合、
社員はどちらの「時計」の示す時間を信じればいいのだろうか。

時計は一つの方がいいだろう。仮に多少狂っていたとしても、だ。
完全に止まったら困るので、定期的にネジを巻く行為は必要だが。

しばらく治りそうにないタイプの故障だったら?交換部品もない、故障の原因もわからない。
その場合は、時計を替えたほうがいいのだろう。
故障しているのにもかかわらず、「私はまだまだ正確に時を刻める」と粘るのは滑稽だし、何より周囲のためにならない。

ソーラー電池(止まらない)とか、GPS(狂わない)を搭載した時計になることができれば、最高なのだが。

関連記事

  1. 前提条件の変化に気づく

  2. 「戦略策定ができます」の無意味

  3. 最も怖いもの

  4. 「起業」は簡単。難しいのは事業の継続・発展

  5. 経営者マインドの対価

  6. ビジネス、歯車、モデル

    技術の進歩を事業に活かす

最近の記事

  1. 病気、風邪、寝込む
  2. 2024.07.16

    今はもうない

読書記録(ブクログ)