情報番組のコメンテーターではないのだから、
全ての事件についてコメントをする必要はない。
この事柄について意見を決めたり、心を悩ましたりする必要はない。
なぜなら物事はそれ自体において我々の判断をこしらえるような性質のものではないのである。
マルクス・アウレリウス「自省録」6章52節
あらゆる出来事について賛成か反対か、旗幟を鮮明にする必要はない。
決めきれない自分に心を悩ます必要もない。
専門分野以外のことに下手に口出ししても、
要らぬ恥を書くだけだ。
芸能人やスポーツ選手が、突如として浅い知識で政治や経済について語りだすのを見れば、それがよくわかる。
専門外のこともしたり顔で語らないといけないコメンテーターもしかりだ。
「知らないので教えてください」
と言えなくなったとき、いつかその傲慢さがあなたを転落させると自覚しよう。