欲の過ぐるを惑という。足らざるも惑と言うなり

嫉妬、嫉み、羨望、比較

明治維新にも多大な影響を与えた山鹿流兵法で有名な山鹿素行は、
「利を求める心や欲を求める心があるから道を踏み外すように思う、これが人を惑わせるのではないか」
という問いに対して、
「欲は情動が外に出てきたものだ。この心がないと人間ではない」
と応え、
「欲が過ぎた人が惑う。しかし、欲の足りない人もまた惑う」
と添えた。
そしてもし、人間が利や欲を求める心を失うことがあれば、
「上下関係も崩壊し、善悪や正邪をわきまえる人は居なく鳴り、天地が覆り、太陽や月が地に落ちてしまうだろう」
とまで言ったそうだ。

人間の尽きぬ欲望が環境を破壊して云々・・・・というのは確かにそうだが、
その欲望が技術を発達させ、貧困を世のなかから減らしているのも事実だ。

欲望を刺激する資本主義以外では社会の諸問題は解決できなかった。
共産主義など他の案も検討されたがいずれも上手く動作しなかった。

資本主義にはいろいろ問題があるとは思うが、現状これがベターなのだろう。
継ぎ接ぎしながらうまくやっていくしかない。

これはビジネスもそうだ。
人間の欲望を想定しない、綺麗事だけのビジネスは、うまく行かない。

関連記事

  1. ブレイン・ダンプ。思考のもろもろを外に出す

  2. 「ことわざ」からはじめるな

  3. 「制約」を力に変える

  4. 誤字脱字のデメリット(損失回避)

  5. 「心の財布」では、お金に色が付く

  6. 完璧主義という「不完璧」

最近の記事

  1. 2021.01.08

    管理すべきは
  2. 新年、鶴、富士山

カテゴリー

読書記録(ブクログ)