DCSモデル。要求は下げずに、裁量を拡大、支援の仕組みを

DCS(Demand-Control-Support)モデルというのがある。
職場での心身における健康被害の「なりやすさ」に関する一つの指標だ。

D(Demand)は、仕事の要求度。業務の難しさ、レベルの高さのことだろう。
難しさは、作業そのものが困難である、資料が少なく未知の部分が多い、作業時間が足りない、などいろいろあると思う。
もちろん業務効率化により改善すべきであるが、クライアントあっての仕事であり、どうしても困難な状況というのは起こりうる。

C(Control)は、業務の裁量度のことだ。自分の裁量で決められる範囲が広く、深いほど、健康被害を受けにくくなる。
裁量度が高いのは業務分掌がはっきりせず、マルチロールが求められる中小企業の利点であると言えるだろう。
(もちろん、それが欠点の裏返しではあるのだが)
裁量度が極端に低い公務員や大企業のルーチン職の場合、他の項目、DかSで調整する必要がある。

S(Support)は、職場における支援度。要は社内の人間が助けれくれる環境なり仕組みがあれば、
健康被害を受けにくいということだ。これはスタッフが仲良しであるかどうかを意味するのではなく、
困った時に適切な支援を受けられるチャネルが存在し、連絡手段も明確か、期待に沿う回答が得られるか、といった点が重要なのだと思う。

DCSのうち、Dに関しては業務の受注量が見えないため完全なコントロールは難しい。とはいえ、スタッフを増やす、業務フローを見直すなどの改善策はとりうる。
CやSはあまり外部の影響を受けずに社内で整備可能なので、こちらに注力すべきかと思われる。

要求(D)を低くすることはできない。それでは、スタッフの成長も、会社の成長も阻害してしまう。
Dを過大にすることなく適正水準におさえ、裁量度(C)を上げ、支援(S)のための仕組みを整える。
このモデルから学べるのは、そういった企業のあり方だろうか。

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