問題解決のための手法は大きくふたつあって、
「原因」を絶つか、「プロセス」を変えるか、だ。
もちろんこれは極端なまでに単純化したモデルであり、実際には原因と結果は一直線ではないし、複数の原因が結果をつくる、また一つの原因が複数の結果をつくることもありえる。現実社会はかように複雑だ。
実際の問題解決の場面ではいろいろなフレームワークや方法論を駆使することになる。
まずはプロセスを変えてみる
まずは、プロセスの変更を検討する。
担当を変える、業務を見直す。ツールを導入するなどは、
すべて「プロセス」の改善となる。
これで問題が解決しなければ、「原因」に手を付ける。
原因を取り除く
プロセスの改善で問題が解決しないのなら、原因を取り除くしかない。
問題のある顧客との取引を辞める、一部事業から撤退する、離婚する、
などといった対処は「原因を取り除く」ことを意味する。
副作用の影響を見極める
因果関係は複雑に連鎖しているもので、原因を取り除いて安心していると、思っても見なかった場所で副作用が発現し余計に状況が悪くなってしまった・・・ということもありうる。
からみあう因果関係の分析には、「システム思考」と呼ばれる分野の知見が役に立つ。