恩返しと、その終わりの話

救命浮き輪

独立してからこれまで、
いろんな人の恩をいただいてきた。

特に独立当初の仕事がない時期には
仕事の依頼をいただけるだけでも
ありがたかった。
経験の少ない私を信じて任せてくれて、
本当に嬉しかった。

中小企業診断士協会もそうだ。
当初からいろいろな仕事や出会いの機会を
提供してくれた。

あの時期に、助けてくれた人達の顔は
いまでもはっきりと思い出せる。

彼らの助けがなければ、
法人化して人を雇い、関東にまで
事業拡大しようとしている
今の自分はなかっただろう。

恩返し、というとおこがましいが

受けた恩は今も忘れていない。
当時、私に仕事をくれた団体からの依頼は、
今でも絶対に断らない。
#もっとも、基本的に誰から依頼された仕事でも
#よっぽど忙しく無い限り断ったことはないのだが。

診断協会についても、この5年間理事や
実習の講師として貢献してきた(と、思っている)

報酬をいただいておきながら恩返しというのも
おこがましいけれど・・・・・
そういう心持ちでやっている。

売上の少ない時代に助けてもらった
ことを忘れたら、商売人として失格だろう。

後輩の邪魔をしたくはない

とはいえ、気になることもある。
それは、私がそれらの団体から
仕事を受け続けることで、
後輩の仕事を奪ってないだろうか?
という疑問だ。

公的機関からいただける仕事は、
中小企業から直接報酬を
いただくわけではないので、
診断士なりたての方からすれば
とっつきやすい業務と言える。

#何より、手間のかかる営業や
#マーケティング活動をしなくていいのだ。

私がかつて困っていたように、
仕事がなくて困っている若い診断士の
食い扶持を私が無自覚に奪っているのでは?

恩返しもいつかは辞めないといけないのかな、
と思う。

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