予測されるけれど目に見えない危険

「予測されるけれども目に見えない危険は、
人の心を最もかき乱す」

ユリウス・カエサルの言葉だそうだ。

「予測されるけれども目に見えない危険」、
会社経営をしていたらしょっちゅう遭遇する状況だと思う。

このままでは、変化しなければいずれダメになると予測できるけれど、
将来を考えると心穏やかでは居られないけれど、
その危険は具体的に目に見えるものではない。

売上は少しずつ減っているけれど、まあなんとかなるだろう。
来年すぐにどうこうということはないだろうと、全てを先延ばしにする。

心をかき乱されると疲れるので、危険そのものを見ないようにする。
(「目に見えない」のだから、見ないようにするのは簡単だ)

そしてある時、破綻する。
経営コンサルタントという仕事をしてきて、
危機を先送りして破滅してしまった会社と社長をたくさん見てきた。

自分だって例外ではない。
現在、予測される危険はいくつかある。心もかき乱されている。
考えなければ楽になるだろう。
でも、不安を飼い慣らして「目に見えない危険」と対峙し、対策を練らなければならない。

社長業を本気でやろうとすると、本当にストレスがかかる。
自分で選んだ道なので仕方がないのだけれど。

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