立ち位置を明確にせよ

中立的な立ち位置を確保できるのは、極めて稀なケースだ。

あらゆる影響から独立した人間というのは存在しないと思う。
生まれた国、家庭、思想、組織の事情、派閥など、何がしかの前提条件に囚われている。

「ゼロベースで考えよう」と言われるが、それは不可能で、
実際にやっているのは前提条件の確認に過ぎない。

大事なのはそれを意識して、つまり、「自分が偏っている」ということを把握した上で喋ること。

自分の立ち位置を明確にする。結論がどちらに転んでもいいような賢しらな態度は取らない。
そうすれば、論争相手を敵ではなく「偏り方が違う人というだけ」と、客観的に捉えられるように思う。

自分が中立的だ、平等だ正義だと考えると、そこから逸脱する他者に対して、人はどこまでも冷酷になれる。
それは歴史的な事件の数々が証明している。つい最近も我々はすぐ近くでそれを目撃したはずだ。

関連記事

  1. システムの問題から逃げるな

  2. 良い中小企業はたくさんある

  3. アジャイルソフトウェア開発宣言は、中小企業の経営にも適用できる

  4. じっくり話合う

    話せば出てくる、しかし書くとなると

  5. 経営理念、ミッション、ビジョン

  6. ランクアップではなく、選択肢が広がるだけ

最近の記事

  1. 2024.09.03

    一貫性はない
  2. 2024.09.02

    宝くじ
  3. 2024.08.30

    独立15周年
  4. 2024.08.29

    一人旅の問題

読書記録(ブクログ)