鎖は弱い所から切れる。

鎖は弱い所から切れる。
組織も一緒で、弱いポイントから崩壊する。

それは社員かもしれない。
それはシステム(仕組みとか制度)かもしれない。
設備や資金的な問題かもしれない。
そしてもちろん、社長が根本の原因である可能性だってある(というか、その可能性はかなり高い)。

弱い鎖を放置しておけばいずれ切れる。切れれば鎖としての意味をなさなくなる。
意味がなくなれば、誰からも相手にしてもらえなくなる。企業でいえば仕事がなくなる。

だから、鎖の弱い部分を修理するか、交換する必要がある。
仮にそれで悲しむ人が居たとしても、大きなお金を損するとしても、
存在意義がなくなるよりはマシだからだ。

#とはいえ、社長を修理・交換するというのは現実的には中小企業では難しい。
#その場合は鎖を二重にする(有能な腹心を作る)などの措置が必要だろう。

社長はいろいろ辛い決断をしなければいけない。
部分を犠牲にして、全体を守る。
たとえ誰かに恨まれても仕方がない。人に嫌われるのが嫌なら、社長業なんてできない。

とはいえ、(間違っているのかもしれない)自分の意思決定によって、誰かの人生が変わってしまうかもしれないのを見るのは辛い。いつまでも慣れない。
テレビドラマなどで出てくる、社員や取引先をコマとしてしかみないような、非情な社長になれればいいとも思うが、性格的にきっと無理だろう。

意思決定の良否がわかるのは、数か月後、もしかしたら数年後かもしれない。
数年後に「あの時あの決断をしておいて良かった」と思えれば、それでいいのだろうと思う。
きっと誤った決断もたくさんあるし、誤っていたからといって過去に戻ってやり直しはできないのだけれど。

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