有名な投資家で、Paypalの共同創業者であるピーター・ティール氏は、
「競争は負け犬がすることだ」と言っている。
ここでいう競争とは、主に価格競争のことを指すのだろう。
他社よりも1円でも安くしようとすれば、必然的に利益率は下がる。
当社のようなサービス業は価格があってないようなものなので、
競争するということはすなわち価格のたたき合いを意味する。
#ときどき提案内容でのコンペもあるが、
#それだって価格が安いにこしたことはない。
そしてこれは購入する側にとっても決していい話ばかりではない。
安く買えたものやサービスには、安いなりの価値しかないのだから。
ただ、形のある製品などとは違い、サービスの比較は購入前には難しい。
それが、問題(安かろう悪かろう)を見えなくしてしまう。
ならば他をあたってください
当社が値下げを要求する顧客に
「ならば他を当たるといいでしょう」と
回答できるようになったのはここ数年のことだ。
それは自社のサービスに自信を持ったということもあるが、何よりも、
負け犬がするという「競争」をしたくはないからだ。
独立当初は見積額を半額にすることを要求され、
仕事がなかった当社はその無礼とも言える要求を受け入れていた。
想定していた金額の半額でやるその仕事は、
双方にとっていい結果をもたらさなかった。
もう二度とそんな真似はしたくない。
競争をしたくなければ、競争の必要が無いビジネスをすることだ。
そのために何をすればいいのか、いつも考えている。