優しい独裁者モデル

自分は肩書き上は経営者なわけだが、
どんな社長になりたいか、という明確な理念をもっていたわけではなかった。

気が弱いのでワンマン社長にはなれそうにない。
そもそも自分の決定に絶対の自信を持って、誰かを引っ張っていくことなんてできない。

スタッフに尽くすタイプの社長、このやり方も無理だろう。
気が利かないので、明確にそうだと言われない限りスタッフの悩みにも気づかないと思う。

きっと、いつまでたっても思考が技術者なのだろう。なんでも自分でやろうとしてしまう。

優しい独裁者

いろいろ考えた結果、「優しい終身の独裁者(Benevolent Dictator For Life)」になろうと思っている。

優しい終身の独裁者 – Wikipedia

「独裁」というとイメージが悪いけれど、何もかも自分の好きなように決めるわけではない。
皆の意見を聞いて、一番いい方法を模索する。自分の意見には固執せず、最も良い方法を選択する。その案を誰が出したかに関係なく。

しかし、意見が割れるとき、意見が出ないときは、経営者の責任で「独裁」する。

会社経営と民主制は相性が悪い。
責任の所在が曖昧になり、リスクを伴う意思決定ができなくなる。

ポルポトや毛沢東のような酷い独裁者になる気はないが、
かといって「皆で決めたことだから」と責任を部下に押し付ける人間にもなりたくない。

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