アンケートに答えるのは、どうしてもクレームが言いたい人と、その製品やサービスがすごく好きな人です。
ー アフターコロナのマーケティング戦略 よりー
アンケートは、その仕組みの問題から、どうしても偏ってしまう。
普通のユーザーはそんな面倒なことはしない。
面倒なことをやるのは誰か?
引用文にあるように「クレームが言いたい人」と「熱心な人」だろう。
両極端な人の意見だけを集めて集計したところで、有益な意見が得られるとは思えない。
(個別の意見それ自体には意味がある。ただ、集計したデータにはあまり意味がないということ)
「普通の人」にアンケートに答えてもらうには?アマゾンギフト券でもつけようか?
そうすればそうしたで「ギフト券が欲しい人」を引き寄せてしまうだけだ。
そして、利益だけが目当ての人が、アンケートに真剣に答えてくれるか?あまり期待できそうにない。
私はまだ、アンケートの意義を見出せていない。
クレームとお褒めの言葉は、おそらく別の方法でも集めることができる。
統計としてもあまり役に立ちそうにない。母集団が少ない中小企業なら尚更。
ちなみに、何がしかの取り組みの「成果」らしきものをアピールしなければならない方々にとっては、アンケートは有益なのだと思う。
アンケートの結果を宣伝に使う(*割の顧客が満足!)というのも意味がある。
分析結果から何かの対策をしようとしてはいけない。
客の意見を聞いてヘルシーメニューを作ったら、全く売れなかったという、よく聞く失敗話をまた一つ産んでしまうだけだ。