○○県民は・・と、言われませんか?肯定的にも、否定的にも。
私は福岡県に居住しているので、他県に行くと福岡県民っぽい。と言われます。
ところが・・・私は福岡で生まれ、小学校に上がる前に引越、18歳までの多感な時期を長崎県の五島列島で過ごしました。
大学から福岡に出てきて、就職は大阪、転職して東京、福岡にもどってきてからもう10年以上が経ちます。
さて、私は何県人なのでしょうか?
人格形成期を過ごした長崎人?もっと長期間居住している福岡人?
このような人生を送った人は、現代社会ではたくさん居ると思います。
その分類は適切か?
大阪で働いていたとき、「無口な関西人も居るのだ」ということがわかりました。
行くまでは、大阪の人は全員漫才師みたいだと思っていたので驚きです。
#もちろん、漫才師みたいな人もたくさん居ますが。
県境をまたいだ瞬間人の性格が変わるってのはちょっと無理があるでしょう。
福岡県人も他県から見たらひとくくりかもしれませんが、県内の人に言わせれば、
北九州と福岡、飯塚や筑後でまた少し特性が異なると主張したくなるのではないでしょうか。
これは、あまり実害はないものの、一種のステレオタイプ(偏見)と言えます。
場合分けをしてみましょう。
- ○○県人が○○県人らしい行動をしたとき
「やっぱり○○県人は**だね」と、ステレオタイプが強化される。 - ○○県人がらしくない行動をしたとき
無視される、または個人の性格「○○さんはそういうキャラだよね」となる。 - 他県の人が○○県人らしい行動をしたとき
(2)と同様、無視される、または個人の性格「○○さんはそういうキャラだよね」となる。 - 他県の人が○○県人らしくない行動をしたとき
当たり前のことで、気にも留められない。
ステレオタイプが悪いわけではない
ステレオタイプはいわば「思考の節約」です。
逢う人全てを細かく分析していくと時間がいくらあってもたりないので、「○○県人」や「A型」といったパターンに当てはめて単純化するのは有効な思考方法だとは思います。
ただし、今自分がステレオタイプで判断しているということを自覚し、必要であればステレオタイプを捨てて個別の判断ができることが条件でしょう。
大事な場面でステレオタイプのみに頼った判断をするというのは、経営者としてはとても危うい行動だと言わざるを得ません。