責任を取りたくはない。誰だってそうだ。
過去の間違いを認めるということは、責任を取ることになる。責任をどういう形で取るのか。金銭かもしれない。今の地位を失うことかもしれない。
自分は善意からそれをやったのに、結果が出なかったからといって、なぜそんな不利益を負わないといけないのか?
責任を取らずに済むならそれに越したことはない。
現在抱えている問題は、過去の間違いから起きている。でもそれは認められない。
となれば、新たな解決方法を探すしかない。もしくは自然に解決するのをひたすら待つか。
もう一つ、「外部に敵を設定し、その敵のせいだと主張する」という方法もある。
悪いのはあいつで(自分は悪くない)ということだ。
責任を取らないためなら人は何だってする。嘘もつくし、傍から見たら呆れるような論理をさも常識であるかのように主張もする。
自分や家族、所属する組織の運命がかかっているのだから、そりゃそうするだろう。