ビジネス心理学5_学習よりテスト(テスティング効果)

ひたすら情報を仕入れても、それを「使わ」なければ、記憶できません。

記憶すべきかどうかの判定基準は、入力の回数ではなくて、使う回数のようです。

「習うより慣れろ」という言葉の通り、繰り返しの学習で知識を頭に入れるよりも、模擬試験を受けるなどして知識を使ってみる方が、記憶に定着します。

10年前に中小企業診断士の勉強をしたときも、テキストを読むのは一回だけに留め、あとは繰り返し過去問を解いていました。(無事一回で合格しました)

ただし、間違えてはいけないのは「いきなり実践」を推奨している訳ではないということ。
一回目の学習はやはり必要です。何も知識を持たずに現場に飛び込んでも、非効率な行動を繰り返すだけでしょう。
知識をある程度体系的に捉えた上で、実践に望み知識を使うことが、習熟への近道のようです。

物知りの人は、ほぼ例外なく「おしゃべり」です。
他人に向けて出力し、記憶を強化しているのでしょう。

自分では気づかない、ココロの盲点 完全版 本当の自分を知る練習問題80 (ブルーバックス)
池谷 裕二著 より

経営コンサルタントは、勉強や実践で得た知識を他社に「出力」し続ける仕事ですので、自己成長という意味ではいい仕事なのかもしれませんね。

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