「**に死ねというのか」
「**切り捨て」
「**を保護すべきだ」
反論しにくい意見ではある。
もちろん、誰も死んではほしくないし、切り捨てたくはないし、保護もすべきだろう。
しかし資源は限られている。ここでいう資源とは別に石油や鉱物だけじゃない。
人間も、お金も、インフラも、無限にあるわけではない。
誰かを「守ろう」とすれば、その代わりに誰かが「守られなく」なるのは避けられない。
パンダやコアラなどの可愛い動物は、絶滅に瀕しているとして丁重に保護される。
一方、今にも絶滅の瀬戸際にある気持ちの悪い昆虫は、専門家以外の目に留まることはないだろう。
誰かを、何かを「守れ」と声を上げるのは結構だが、
それは誰かを「守らない」と言っているのと同じだ。
できれば綺麗事だけでなく、誰を守らないのかを明確にしてほしいものだが。