当たり前だが、何かを肯定するのも否定するのも、そこには「理由」がなければならない。
「私はそう思います」「そんなこと常識だ」「ダメなものはダメだ」「みんなそう言っている」「私の経験からそう言える」
では、何の説明にもなっていない。これでは誰も説得できない。
「あなたの思いは本件とどう関係するのか」
「常識とは誰が決めているのか」
「ダメなものはダメ、とは同意反復(トートロジー)であり意味がない」
「そう言っている『みんな』とは誰で、何人くらいなのか?」
「あなたの経験は今回の場面でも適用できるのか」
反論はいくらでも出てくる。
人を説得するには、理由が必要だ。
もっとも、その理由の内容は、極論すれば何でもいいらしいが・・・
深く考えるのはしんどい行為だ。
上記の言葉、たとえば「ダメなものはダメ!」で議論を終了できるのであれば、それは楽なことには違いない。
しかしそれでは、人を本当に納得させて動かすことはできない。
常に「理由」を考えるクセをつけよう。
仕事にも人生にも役に立つから。