自分の意見は、知らないうちに変化している

複数のアイデア、結合、ひらめき、多様性

昔書いた自分のブログを何となしに読むことがある。

「こんなこと書いたっけ?」と
完全に忘却していることから、
「これはよく書けてる」と
自画自賛することもある。
また、自分で書いておきながら、
「今とは意見が違うな」と思うことも、ある。

自分の意見は変化している

自分の意見は昔から変わっていない、
と思いがちだ。
「一貫性の原理」と言われていて、
自分は筋が通った人間だと思い込みたいので、
自然とそう考える。

ところが実際には、
自分の意見は
少しずつではあるが
変化している。

出会った人の話、本で読んだこと、
実際の体験・・・・
人生とは未知の連続で、これで
意見が変わらない方がおかしい。

ブログや日記を書きつづけ、
過去の自分が書いた文章を読み返すと、
それがよくわかる。

それはただ頑固なだけ

「いや、私は筋が通った人間なので
自分の意見はずっと変わってない」
と主張する人が居たとする。

科学は進歩する。
かつては当たり前だったことが
当たり前ではなくなるなんてざらだ。
#スマートフォンがなかった
#時代を思い出してほしい。
#あの頃に戻れるか?

前提条件がこれだけ変わっているのに、
意見が変わらない人がいるとしたら、
それは筋が通っているのではなく
単に頑固なだけだ。

このブログでも何回か紹介した言葉がある。
経済学者であるJ.M.ケインズが、
論敵に過去の発言との一貫性のなさを
問われた時の返答。

When my information changes, I alter my conclusions. What do you do, sir?
情報が変われば、結論を変えるさ。貴方は違うのかな?
J.M.ケインズ

意見を変えないと主張する人は、
自分は過去のある時点から
一切学習していないという、
怠惰の表明をしているようなものだ。

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