意思決定はお腹の空いていない時に

「連絡は早くした方がいい」?そんな単純な話ではないようだ。

仮釈放を審査する判事は、食事休憩の直後は65%の確率で仮釈放を認めるが、時間とともに確率は下がって次の休憩の直前はほぼゼロに。判事が空腹なら、もうしばらく刑務所にいる可能性が高い。
エリック・シーゲル著「ヤバい予測学」より

引用部分は、判事がその判断を空腹度合いによって変化させるという例だ。これは、実際のデータから確認されている。
もっと簡単に言えば、「お腹がすいているときは人の判断は楽な方向になる」ということ。
ここでは「仮釈放」を認めない方が楽なので、お腹の空いた判事はそのような決定をしている。
判事のような専門的な訓練を受けた人がその専門分野において判断するときさえそうなのだから、一般の人はなおさらだろう。

このように、人は疲れているとき、空腹なとき、精神的に消耗しているときには「デフォルト設定」(この場合は、仮釈放をしない)に従いやすくなってしまう。

ここから、上司や取引先に現状の変更や複雑な思考が必要になる相談をするときは、食事休憩のあとの午後イチにするべきだという結論が導き出せる。
お昼前や夕方に相談してしまうと、本来通ったはずの意見が「現状維持」のひと言で却下されてしまうかもしれない。

また、自分の意思決定についても考えてみよう。
自分を上から(メタ視点から)眺めてみる。
いまの決定に、空腹具合は影響を及ぼしていないか?肉体や精神の疲れは?
自分はお腹が空いているから(あるいは、満腹状態だから)、このような意思決定をしたのではないか?と、常に自問自答する習慣を持とう。

人間は生物であって、コンピューターではない。
心身の状態が論理的な意思決定に影響を及ぼすということを自覚しておけば、失敗の頻度を少しでも減らすことができる。

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